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静岡県駿東郡清水町八幡61−1

泌尿生殖器 手術料金

乳腺腫瘍

乳腺と外界を結ぶ乳頭に腫れが起きたり、胸部や腹部へのタッチを嫌がる、腋の下や腿の付け根が腫れる、悪性のものだと食欲低下や体重減少などが症状として認められることがあります。特徴として、避妊手術をしていない10歳以上の雌に多くみられます。

診断には、触診、細胞診、組織生検、レントゲン検査、エコー検査、血液検査が有効です。

犬では約半数ほどが良性であるのに対して、猫では85%〜95%が悪性です。

治療法としては、犬猫共に外科手術による乳腺腫瘍摘出術(1乳房〜全摘出)が第1選択肢になります。猫では全摘出する事により長期生存できる可能性があります。早期発見、早期治療がその後の予後を左右します。

       1乳腺切除

入院日数 1泊2日

入院・手術料金 8万

  ②     片側3乳腺切除

入院日数 1泊2日

 入院・手術料金 15万

  ③     両側3乳腺切除、片側全切除

 入院日数 3泊4日

 入院・手術料金 20万

  ④     全乳腺切除

 入院日数 3泊4日

 入院・手術料金 25万

 

潜在精巣

胎生期に腎臓直下に発生した精巣が性成熟を迎える生後78ヶ月までに精巣が陰嚢内に下降していない場合を潜在精巣と言います。両側性の潜在精巣では造精機能機能はなく、不妊症となりますが、片側のみの潜在精巣は、下降側に造精機能が認められます。

トイプードル、ミニチュアダックスフンド、ポメラニアン、日本系雑種などに多く、小型犬に多いです。潜在精巣は腫瘍化しやすく、セルトリ細胞腫や精細胞腫が比較的多くみられます。潜在精巣の診断方法にはエコー検査を行いますが、腎臓付近に精巣があると確認が難しい場合があります。治療法としては、皮下に精巣がある場合は精巣直上の皮膚を切開し精巣を切除します。腹腔内に精巣がある場合は開腹して取り出しますが、精巣が腫瘍化して大きい場合は摘出に時間がかかります。

      潜在精巣が通常の大きさの場合

     入院日数 1泊2日

入院・手術料金 15万

  ②    潜在精巣が腫瘍化し巨大な場合

   入院日数 3泊4日

 入院・手術料金 25万

 

子宮蓄膿症

子宮蓄膿症とは、発情前期から発情期にかけての女の子は男の子を受け入れて受精しやすくするため、膣前庭と子宮体を結ぶ、子宮頸管を部分的に開き精子を通りやすくします。

そこを通過し、膣前庭などから病原菌が侵入し、子宮内膜上で繁殖し炎症を起こすこの状態を子宮内膜炎と言います。

この子宮内膜炎が長引き、子宮内に膿が溜まってしまった状態が「子宮蓄膿症」です。

子宮蓄膿症には開放性と閉鎖性がり、開放性では陰部から膿が出る場合があります。

原因としては、大腸菌が主の細菌感染と子宮内膜過形成です。

症状に多飲多尿、腹部膨満、発熱、嘔吐、陰部からの排膿が見られます。

診断方法は問診、レントゲン検査、超音波検査が有効です。

治療法としては、外科手術で子宮と卵巣の摘出する方法。

黄体ホルモンを減らすことを目的にホルモン剤の投与が行われる事もあります。

入院日数 3泊4日(状態により入院日数が延長する場合があります)

入院・手術料金 15万円(34日の場合)

 

帝王切開

自然分娩が難しい場合や、陣痛が12時間以上続いたり、破水して2時間程度経過しても出産しない場合など、難産が疑われる際に行われるのが帝王切開です。

小型犬種、短頭種、骨盤腔が狭い犬種では難産が起こりやすく、わんちゃんではフレンチ・ブルドッグ、チワワ、シーズー、ねこちゃんではペルシャ、ヒマラヤンに多くみられます。

手術を行う前に血液検査、腹部のエコー検査、レントゲン検査を行い胎児の状況確認、母体の全身状態の確認を行います。

予め難産が予想される場合、分娩前日や分娩予定日を基準として手術を行います。手術は腹部を切開、胎児の入っている子宮を引き出し、切開して胎児を取り出したら、胎児を包んでいる羊膜などを切り、胎盤と臍帯を切り離し、他のスタッフが胎児の処置(清拭、保温など)をします、全ての胎児と胎盤を取り出した後、切開分を縫合します。

退院後には、生まれたばかりの子犬、子猫にはお母さんの母乳から移行抗体を貰うことが健康に育つために必要です。手術が終わったばかりで大変ですがお母さんから母乳を与えてもらいます。

入院日数 当日退院

入院・手術料金 15万円

 

膀胱結石摘出

結石は、ミネラルなどの過剰な老廃物などから作られます。結石の種類にはストルバイト結石、シュウ酸カルシウム結石、リン酸カルシウムなどがあります。個々の結石のミネラル構成ごとに、治療法、予防法が変わります。結晶や結石ができると、頻尿、尿がキラキラして見える、鳴きながらトイレをする、血尿、膀胱炎などの症状がみられます。

診断には、尿検査、レントゲン検査、エコー検査などが有効です。

治療は療法食やサプリメントで溶かすことができるストラバイト結石には内科療法を行い、シュウ酸カルシウム結石など内科療法で溶かすことができない結石には手術で膀胱を切開し、結石を摘出します。ですが、ストラバイト結石も巨大な結石は内科療法で溶かすのは難しく時間がかかることがあるため、手術をお勧めする場合があります。

手術後は適切な療法食を与え、十分な飲水量を確保し、外で排泄をする場合には1日に3~4回は散歩に連れていくなど長時間膀胱に尿が溜まらないよう心掛けてください。

入院日数 3泊4日

入院・手術料金 15万円

 

尿道結石摘出

雄犬の膀胱内で形成された細かな結石が尿道に詰まった状態を尿道結石と呼びます。血尿、頻尿、排尿姿勢を数十秒とっているのにポタポタとしか尿が出ない、排尿困難などの症状がみられます。全く排尿できないケースでは腎臓に負担がかかり急性腎不全に発展することもあります。診断は腹部レントゲン検査、腹部超音波検査、尿検査を組み組み合わせて行います。雄犬のペニスには陰茎骨という骨があり、陰茎骨内もしくは陰茎骨の尾側に結石が詰まりやすく、また、陰嚢と肛門の間あたりも結石が詰まりやすい部位です。ペニス先端からカテーテルを挿入し、詰まった結石を膀胱内に押し戻せれば膀胱を切開して結石を取り除く手術、溶かせる結石であれば数か月の内科治療(薬、サプリ、療法食等)を行います。結石と尿道粘膜の癒着があり、膀胱内に押し戻せない場合は尿道を切開して結石を取り除く手術が必要になります。ケースによっては緊急手術を行うこともあります。手術後は37日間、尿道内にカテーテルを設置して手術部位の保護を行います。手術部位の状態が落ち着いたらカテーテルを抜き、問題なく排尿できている様子が確認できたら退院し自宅療養に移ります。自宅では数週間程、排尿の様子を注意深く観察する必要があります。

 入院日数 3泊4日

入院・手術料金 25万円

 

会陰尿道瘻

雄猫の膀胱炎や膀胱結石が原因で尿道粘膜が腫れあがり、または結石・分泌物が直接尿道内に詰まることにより尿道が閉塞してしまう(尿道閉塞)ことがあります。血尿、頻尿、排尿姿勢を数十秒とっているのにポタポタとしか尿が出ない、排尿痛、排尿困難などの症状がみられます。また、腹部にオレンジやグレープフルーツくらいの大きさで、硬い膀胱が触れることもあります。全く排尿できないケースでは腎臓に負担がかかり急性腎不全に発展することもあります。尿道が完全に閉塞して急性腎不全の状態だと、嘔吐、食欲低下、元気消失といった症状が出てきます。急性腎不全の状態が続くと命の危険があるため、検査(腹部レントゲン検査、腹部超音波検査、血液検査、尿検査)で猫の尿道閉塞が診断された場合、緊急の処置が必要です。

尿道閉塞を何度も繰り返す場合や、カテーテルなどを用いた閉塞の解除が困難な場合に会陰尿道瘻術を行います。

会陰尿道瘻術とはペニスを縦に切開し、尿路の開口部を広げることを目的とした形成手術です。外観は雌猫の生殖器のようになります。尿路の開口部が広がることで、結石や分泌物が閉塞することを防ぐことが期待できます。

手術後は37日間、尿道内にカテーテルを設置して手術部位の保護を行います。手術部位の状態が落ち着いたらカテーテルを抜き、問題なく排尿できている様子が確認できたら退院し自宅療養に移ります。自宅では数週間程、排尿の様子を注意深く観察する必要があります。また、膀胱炎を起こしやすくなるので形成した陰部の状態を清潔に保つ必要があるため自宅での定期的なケアが必要となります。

 入院日数 67

入院・手術料金 35万円

 

膀胱腫瘍

膀胱にできる腫瘍の一般的な症状として血尿、頻尿、尿漏れ、排尿困難などがみられます。しかし、これらの症状は尿石症や膀胱炎でもみられるので、症状だけではこれらの病気の区別ができません。そのため、腹部レントゲン検査、腹部超音波検査、尿検査などを組み合わせて診断していきます。手術による腫瘍の摘出、抗癌剤による治療、内服薬による治療を状態に合わせて組み合わせて行っていきます。腫瘍の根治を目的として、膀胱の全摘出をした場合は尿路の造瘻術が必要となり、新しく作成した尿路の開口部を自宅でケアしていくことが必要です。

 入院日数 3泊4日

入院・手術料金 25万円

 

腎臓腫瘍

腎臓にできる腫瘍の多くは悪性で、高齢では腎腺癌、若齢では腎芽腫が多く報告されています。腎臓腫瘍では血尿がみられることがありますが、特徴的な症状はなく、食欲低下、体重減少、腹部膨満を理由に来院され、検査していくことでみつかることが多いです。診断には腹部レントゲン検査、腹部超音波検査が有用で、確定診断は組織生検によって行います。手術による腫瘍の摘出が第一選択となるので、腫瘍の血管や周囲組織への癒着・浸潤の度合いをCT検査で調べ、摘出可能かどうかを判定することが重要です。手術が行えない場合は分子標的治療薬や非ステロイド抗炎症薬を用いた内科療法が適応となります。

入院日数 3泊4日

入院・手術料金 25万円

 

膣腫瘍

犬の膣に発生する腫瘍の約70%以上は良性(平滑筋腫、線維腫、脂肪腫)で、悪性腫瘍としては平滑筋肉腫、肥満細胞腫、扁平上皮癌があげられます。以前は、可移植性性器肉腫という腫瘍が膣腫瘍の代表としてあげられていましたが、近年では野良犬の減少と適切なブリーディングによって、可移植性性器肉腫を診る機会はほとんどありません。膣腫瘍の発症年齢は約11歳で、避妊手術を行っていない雌犬、妊娠経験のある雌犬に多く発生します。症状は陰部から突出した腫瘍、陰部からの出血、陰部をしきりになめる等が多くみられ、腫瘍の大きさによっては排尿困難が認められます。

治療は手術による腫瘍の摘出が第一選択となり、卵巣・子宮摘出術を同時に行うことで再発リスクを軽減することができます。再発率は約15%との報告があります。

 入院日数 3泊4日

入院・手術料金 25万円

 

子宮・膣脱

発情前期、発情期、分娩時に起こる雌の病気です。犬で多く猫での発生は稀です。

女性ホルモンの一種であるエストロジェンの影響を受けて、膣の組織が腫れ、陰部の外へと突出します。膣脱が持続すると表面が乾燥し、潰瘍ができ、細菌感染を起こしやすくなります。治療は脱出した膣粘膜の保護を目的に以下の①~③の治療方法を組み合わせて行っていきます。

 

①発情期が終わるとともに体内のエストロジェン濃度が下がり、脱出した膣組織が自然と退縮し、元の正常な状態に戻ることもあるため発情期が終わるまで脱出した膣組織の保護を行う(脱出した膣組織を返納する、洗浄、外用薬、内服薬、保湿、エリザベスカラーを着用して患部をなめられないようにする等)。

 

②エストロジェンの供給源である卵巣・子宮を手術により摘出する。目安として710日で脱出した膣組織は正常に戻ります。手術後に膣が正常に戻るまでは①の治療法を組み合わせて経過をみていきます。また、①の治療法を最初に行い、膣脱が治ったとしても、発情のたびに膣脱を繰り返すようであれば卵巣・子宮摘出術が強く勧められます。

 手術費目安:68000円~ 

 

③脱出した膣の組織が膨大で正常な位置に戻すのが難しい場合は卵巣・子宮摘出術と同時に脱出した膣組織の部分切除を行います。

 入院日数 3泊4日

    入院・手術料金 25万円

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