口腔 手術料金
猫の全抜歯(口内炎治療)
猫ちゃんの口内炎は薬や歯のクリーニングで治療しますが、治療反応が悪い場合や薬が飲めない場合などには抜歯をお勧めします。歯がなくなると食事がとれないと心配されると思いますが、缶詰やパウチをお使いいただければ食べることができます。小粒のドライフードでしたら歯がなくても丸呑みすることもできます。また、抜歯をすることで口内炎がおさまり、痛みが減ることで食べれるようになります。
全部の歯を抜くことで80~95%の治癒率と報告されています。ですが、歯を抜いてすぐに良くなるわけではなく、口内炎がおさまるまで時間がかかる場合があります。
入院日数 3泊4日
入院・手術料金 18万
根尖周囲病巣(外歯瘻)
歯周病や歯が折れた所から菌が入り込み、歯の根元で菌が増殖してできた膿が目の下あたりの皮膚を破ってでてきたり、鼻と口が通じて鼻水やくしゃみの原因になります。抗生剤で症状はおさまりますが再発するため、原因となる歯を歯科用レントゲンで特定し、抜歯することをお勧めします。手術後は抗生剤などの内服と、必要に応じてエリザベスカラーを7~10日ほど使用し、治療終了となります。数日は柔らかいフードを与えるようにしてください。
入院日数 1泊2日
入院・手術料金 15万
顎骨骨折
落下や交通事故などの強い外力や歯周病が原因で起こることが多いです。骨折箇所によって手術方法が変わり、ワイヤーやプレートを用いて治療します。手術後は柔らかいフードを与えるようにしてください。
入院日数 4泊5日
入院・手術料金 28万
唾液腺切除
唾液腺から口の中に唾液を送るルートが詰まることで唾液腺が腫れます。溜まった唾液腺を刺して抜いてもすぐに溜まるため、唾液腺の摘出が必要になります。しばらくは手術箇所が腫れるため、排液チューブをいれる場合があります(退院時は抜きます)。口の中の唾液が出る所が袋状に腫れている場合は切り開いて、閉じないように縫います。
入院日数 3泊4日
入院・手術料金 25万
舌腫瘍切除
舌にできる腫瘍は扁平上皮癌が多く、手術で摘出します。舌は40~60%が切除可能で、わんちゃんは上手く適応できることが多いですが、ねこちゃんは食事や飲水ができなくなる可能性があります。手術初期で短い舌に慣れるまではお団子状にした食事を口に近づけたり、水の入った容器を近づけて介助する必要があります。
入院日数 3泊4日
入院・手術料金 25万
口腔内腫瘍切除(顎骨切除)
わんちゃんねこちゃんは良性悪性問わず口の中に腫瘍が多く発生します。悪性腫瘍であれば悪性黒色腫(メラノーマ)、扁平上皮癌、繊維肉腫などがみられます。口の中の腫瘍は発見が遅れることが多く、大きくなってから来院される場合がほとんどです。口臭が強くなったり、口からの出血、食べづらそう、飲み込みづらそうな時は口の中を観察するか獣医師の診察をお勧めします。悪性腫瘍の場合は顎の骨まで癌細胞が浸潤している可能性が高いため、顎の骨を含めた切除を行います。また、近くのリンパ節に転移している場合には、そのリンパ節も同時に摘出します。
入院目日数 4泊5日
入院・手術料金 35万(顎骨切除を行わない場合は18万ほどです)