目やに、目が腫れる
こんな症状はありませんか?
このような症状が見られたら、以下の病気などが考えられます。
- 涙、目やにが多い
- 目が腫れている
- 目が赤い
★Point dog01
白内障
白内障とは、眼の中でカメラのレンズのような働きをしている水晶体が白く濁って視力が低下する病気です。進行すると失明することもあります。原因のほとんどは加齢によるものになりますが、遺伝や糖尿病、他の眼科疾患の合併症として発症することもあります。白内障は特に、アメリカンコッカースパニエルやトイプードル、キャバリア、柴犬などに多い病気です。根本的な治療には外科手術が必要になりますが、白内障が初期の場合は少しでも進行を遅らせる点眼薬などを使用していきます。
このような症状がある愛犬は白内障の可能性があります
- 眼が白く濁っている
- 物や壁によくぶつかる
- 段差につまずく
★Point dog02
結膜炎
犬の結膜炎はまぶたの裏側や眼球の前側を覆っている結膜という白い膜が炎症を起こした状態をいいます。原因は異物(ゴミやほこり、シャンプーなど)の侵入、感染症、アレルギーやアトピー性皮膚炎からの合併症など様々です。結膜炎の代表的な症状には白目が赤く充血している、結膜が腫れて膨らんでいる、目やにが多いなどがあります。他の病気が原因となって結膜炎を引き起こしている場合にはその病気の治療を行い、細菌性の場合には抗生剤などの点眼薬で治療を行っていきます。結膜炎は日常の生活で引き起こされることも多いので、眼の状態を日頃から観察し、定期的にチェックを行うことで早期発見をすることができます。
このような症状がある愛犬は結膜炎の可能性があります
- 眼が赤く充血している
- 目やにが多い
- 涙が多い
- 眼を気にしてかいている
★Point dog03
角膜潰瘍
目の表面は角膜という薄い層で覆われていますが、その角膜にダメージが加わることで潰瘍が発生します。進行すると角膜穿孔となり、眼球摘出が必要になる場合もあります。角膜潰瘍の原因は外傷、シャンプー液が触れる、逆さまつげ、自傷、感染症、ホルモン疾患などが挙げられます。診断は眼科検査で潰瘍の有無や、他の異常がないか調べます。治療は角膜潰瘍治療薬、抗生剤の点眼、治療用コンタクトレンズ、必要に応じ外科手術を行います。副腎皮質機能亢進症(クッシング病)や甲状腺機能低下症などホルモン疾患を抱えていると治りづらい場合が多いため、ホルモン疾患の治療も同時に行います。
★Point dog04
ブドウ膜炎
ブドウ膜とは虹彩、毛様体、脈絡膜を総称した部位です。ブドウ膜には眼に栄養を与えるための毛細血管が分布しており、眼球の内部を覆っています。このブドウ膜の一部もしくは全体に炎症が起きてしまうのがブドウ膜炎です。ブドウ膜炎の原因はさまざまですが、外傷や角膜炎、角膜潰瘍など角膜表面の病気から引き起こされる外因性と感染症などから引き起こされる内因性に分けられます。症状は重度の充血や目の痛みなどを引き起こします。数日で重症化することもあるため、愛犬の眼に違和感を感じたらお早めにご相談ください。
このような症状がある愛犬はブドウ膜炎の可能性があります
- 眼が赤く充血している
- 目やにが多い
- 涙が多い
- 眼をしょぼしょぼさせる
★Point dog05
緑内障
前眼房と呼ばれる部分には眼房水という血液の代わりに栄養などを届ける液体が循環しています。何らかの原因によりこの眼房水が前眼房内に貯まりすぎてしまい、眼球内の圧力(眼圧)が高くなることで様々な障害を引き起こすのが緑内障です。眼圧が上がってしまうと激しい痛みを引き起こし、その状態が続くと網膜や視神経に障害が出てやがて失明します。進行が早く、発症から数日で失明してしまうこともあるため早期の診断と治療がとても大切です。
このような症状がある愛犬は緑内障の可能性があります
- 眼をしょぼしょぼさせる
- 眼が大きくなっている
- 眼の表面が白く濁っている
★Point dog06
チェリーアイ
チェリーアイとは目頭にある第三眼瞼(瞬膜)が飛び出してしまう病気です。正式には「第三眼瞼腺脱出(だいさんがんけんせんだっしゅつ)」といいますが、この赤く飛び出したものがさくらんぼのように見えることからチェリーアイと呼ばれています。
第三眼瞼は下まぶたの内側にあり、眼球を保護したり、涙を分泌したり大切な役割を担っています。1歳未満での発症が多く両眼にみられることが多いです。軽度の場合には飛び出した瞬膜腺を綿棒などで押し込んであげたり、点眼や内服による内科的治療を行います。再発が見られる場合には手術による外科的治療をおすすめします。
このような症状がある愛犬はチェリーアイの可能性があります
- 目頭から赤いものがとびだしている
- 眼をこする
- 涙が多い
★Point cat01
結膜炎
猫の結膜炎はまぶたの裏側や眼球の前側を覆っている結膜という白い膜が炎症を起こした状態をいいます。原因は異物(ゴミやほこり、シャンプーなど)の侵入、感染症、アレルギーなど様々ですが猫では猫ヘルペスウイルスや猫カリシウイルス、マイコプラズマ、クラミジアなどのウイルス感染によるものがよくみられます。生まれて間もない子猫の発症が多く治療で良くなってもストレスがかかった場合などに再発することもあるため、注意が必要です。結膜炎は日常の生活で引き起こされることも多いので、眼の状態を日頃から観察し、定期的にチェックを行うことで早期発見をすることができます。
このような症状がある愛猫は結膜炎の可能性があります
- 目やにが多い
- 涙が多い
- 目が赤く充血している
★Point cat02
網膜剥離
網膜剥離とは、眼球の内側にある網膜という膜が剥がれた状態をいいます。網膜剥離が起きると網膜への栄養供給が絶たれてしまうため視細胞が障害をうけ、長時間その状態が続くと失明します。猫では高血圧に伴い網膜剥離を起こすことが多いため、高血圧を引き起こす疾患(腎臓病、甲状腺疾患、糖尿病など)をもっている場合には注意が必要です。また、定期的な血圧測定をおすすめします。
このような症状がある愛猫は網膜剥離の可能性があります
- 視覚に異常がある
- 物や壁によくぶつかる
- 眼をしょぼしょぼさせる
当院の治療について
特徴1
経験豊富な獣医師が多数在籍
経験豊富な獣医師が在籍しているため、眼科診療にも対応いたします。
特徴2
豊富な検査機器
スリットランプや眼圧計など検査機器が豊富に揃っています。
治療の流れ
いつからどのような症状が出ているのか?どのように進行してきたか?他気になる症状や経過についてなど注意深く問診致します。
全身の身体検査と眼の中を注意深く観察します。
診断を確定するための検査を実施します。涙液の量の測定、角膜の傷の有無、眼圧測定などを行い、場合によっては眼のエコー検査を実施します。
苦痛を速やかに緩和できる治療法を第一にご提案させていただきます。治療・手術には副作用などのデメリットを伴う場合がございますので、飼い主様に十分な説明をした上でご安心・ご納得頂ける治療を行います。
診療料金
症状(目) | 診察料 | 検査・治療 | お薬代 |
---|---|---|---|
軽度 | 880円 | - |
130円〜/日 880円~(外用) 調剤料 |
中程度 | 880円 |
眼科検査 4,500円~ |
130円〜/日 880円~(外用) 調剤料 |
重度 | 880円 |
眼科精密検査 6,600円~ |
130円〜/日) 880円~(外用) 調剤料 |
※体重5kgまでの場合の診療料金です。
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