皮膚が赤い・耳が痒い・毛が抜ける
こんな症状はありませんか?
このような症状が見られたら、以下の病気などが考えられます。
- 皮膚を痒がる
- 耳を痒がる
- 脱毛
- 皮膚が赤い
★Point dog01
アトピー性皮膚炎
痒みを伴い、ダニや花粉などのアレルゲンに対する過剰な免疫反応によっておこる皮膚炎です。比較的若い年齢(6か月~3歳)で発症することが多く、顔(特に口周り)や足の痒みが特徴的です。
痒みを表す行動には舐める、足で掻く、床にこすりつけるなどがありますが、これを放置すると引っかき傷ができたり、炎症が起こり赤みや脱毛を引き起こすなど、どんどん症状が悪化してしまうため、早期の治療が大切です。現在ではステロイドだけではなく、副作用の少ない薬やスキンケア製品も豊富になりました。犬の痒みだけでなく、飼い主様の不安も軽減できる治療がご提案できます。
このような症状がある愛犬はアトピー性皮膚炎の可能性があります
- 痒がっている
- 皮膚が赤い
- 毛が抜ける
★Point dog02
マラセチア皮膚炎
マラセチアは皮膚や耳道に生息するカビの1種で、過剰に増殖すると皮膚炎や痒み、独特な臭みのある匂いや皮膚のべたつきがみられます。アトピーや食物アレルギー、高温多湿、不適切なスキンケアなどが原因で発症します。診断は症状、皮膚検査、必要に応じてアレルギー検査を行います。治療は薬用シャンプー、抗真菌剤の内服・外用、必要に応じ抗生剤などを使用します。マラセチアのコントロールができれば予後良好ですが、再発する場合が多いため、継続したスキンケアや治療が必要です。
★Point dog03
膿皮症
膿皮症とは、わんちゃんによく見られる皮膚疾患の一つで、ブドウ球菌による細菌感染によって起こる病気です。再発が非常に多く、症状は痒みやフケ、かさぶたなどがみられます。多くはアレルギー性皮膚炎、甲状腺機能低下症、脂漏症などの病気から発症するため、膿皮症を引き起こす原因を調べる必要があります。治療は飲み薬、シャンプーなどのスキンケア、食事療法、塗り薬などを使用します。
このような症状がある愛犬は膿皮症の可能性があります
- 痒がっている
- フケが出る
- 発疹
★Point dog04
外耳炎
耳の穴から鼓膜までを外耳といい、そこに炎症が起こることを外耳炎といいます。症状は耳を痒がる、耳が赤くなる・腫れる、痛がるなどがみられます。原因としてアレルギー性皮膚炎、細菌・真菌(カビ)が過剰に増えること、耳ダニ(ミミヒゼンダニ)の感染、腫瘍、異物、内分泌疾患などがあります。検査はアレルギーがないか調べたり、耳鏡で耳の中を観察、耳垢にダニや細菌・真菌が増えてないか確認します。細菌が異常に増えていて治りが悪い場合は、どの種類の抗生剤が効くか調べます。必要に応じて内分泌検査や、麻酔で寝かせた状態で耳の中をカメラで確認したり、CT検査を行います。治療は耳掃除、点耳薬、飲み薬などを使用します。また、外耳炎を引き起こしている病気の治療も並行して行います。
このような症状がある愛犬は外耳炎の可能性があります
- 耳を痒がる
- 耳が赤い
- 頭をよく振る
★Point cat01
アトピー性皮膚炎
猫の過敏性皮膚炎(アトピー性皮膚炎)は環境中のアレルゲン(花粉やハウスダスト)などが皮膚を通して体内に侵入し、過剰に反応した免疫細胞からアレルギー反応を起こす化学物質(ヒスタミン)が放出されることで、皮膚に強い痒みや炎症を引き起こす病気です。原因は遺伝、環境のアレルゲン、ストレス、温度、湿度などが考えられます。アレルギー以外の原因でも同じような症状がみられる場合があるため、皮膚検査、アレルギー検査、食事の変更、必要に応じて血液検査や画像検査で他の病気が原因になっていないか調べます。治療はステロイド剤、免疫抑制剤などを使用します。免疫抑制剤であるシクロスポリンを併用することで、ステロイドの必要量を減らすことができます。また、ストレスを感じにくい環境を整えたり、空気清浄機を使ってアレルゲンを減らしたり、アレルギー用の食事を使うことで痒みを減らす工夫も大事になります。
このような症状がある愛猫はアトピー性皮膚炎の可能性があります
- 痒み
- 発疹
- 脱毛
★Point cat02
食物アレルギー性皮膚炎
食物中に含まれるアレルゲンに反応して痒みなどの皮膚症状が起こることを食物アレルギーといいます。1歳以下で発症することが多いですが、どの年齢でも発症することがあるので注意が必要です。頭、顔、耳、指の間、脇、股、肛門周囲などに痒みがでることが多く、皮膚症状の他に嘔吐・下痢などの消化器症状がみられる場合もあります。痒みなどの皮膚症状を起こす原因は多くあるため、皮膚検査やアレルギー検査、食事療法の反応性などから総合的に判断します。治療は食物アレルゲンが含まれていないフードを使用することや、アレルギー反応を起こしにくい分子レベルまで分解したフード(加水分解食)の使用が有効です。細菌が増えている場合は抗生剤、薬用シャンプーを使用します。痒みが強い場合はステロイドや痒み止めの薬を併用する場合もあります。
このような症状がある愛猫は食物アレルギー性皮膚炎の可能性があります
- 痒み
- 脱毛
- 下痢、嘔吐、軟便などの消化器症状
当院の治療について
特徴1
わんちゃん、ねこちゃんの体に負担の少ない食事療法
ご家族にもわんちゃん、ねこちゃんにとっても負担の少ない、その子に合った食事をご紹介致します。
特徴2
安易な対症療法は行いません
痒みの原因を見つけ出すための検査をきちんと実施し、より体質に合った治療をご提案致します。
治療の流れ
いつからどのような症状が出ているのか?痒みの程度や、他に何か症状が出ていないかなど気になる症状の経過について注意深く問診致します。
全体の身体検査、また発疹の種類や範囲など毛をかきわけながら皮膚の状態を観察します。
診断を確定するために皮膚検査を実施します。フケや毛を採取し、顕微鏡で観察します。また、アレルギー検査(血液検査)も行っています。
苦痛を速やかに緩和できる治療法を第一にご提案させていただきます。治療には副作用などのデメリットを伴う場合がございますので、ご家族に十分な説明をした上でご安心・ご納得頂ける治療を行います。
診療料金
症状 | 診察料 | 検査・治療 | お薬代 |
---|---|---|---|
軽度 | 880円 | - |
130円〜/日 1,100円~(外用) |
中程度 | 880円 |
皮膚検査 6,600円~ 耳垢検査 3,300円~ 注射 2,900円〜 |
130円〜/日 1,100円~(外用) |
重度 | 880円 |
上記の検査 + アレルギー検査 17,000円~ 注射 2,900円~ |
130円〜/日 1,100円~(外用) |
※体重5kgまでの場合の診療料金です。
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